海ごみゼロウィークに今年初めてエントリーして頂いた島根県内の企業から、地域貢献として長年、清掃活動に取り組んでいる、松江市のアースサポートと美郷町の山興緑化を紹介します。
松江市のアースサポートでは6月2日(水)に、会社周辺の道路と中海沿岸で清掃活動が行われました。
アースサポートでは20年前から毎月、地域の清掃活動が行なわれています。今回は海ごみゼロウィークに合わせて、服やタオル手袋など青いアイテムを身につけた社員21人が参加しました。
タバコの吸い殻や弁当ガラ、乾電池や紙おむつなど様々なごみが落ちていて、中海沿岸にはペットボトルがたくさん落ちていたということです。
アースサポートでは廃棄物処理業という特性をいかし、活動で回収したごみの中でリサイクル可能なものは会社内でリサイクルされます。
重森千枝CSR推進室長は「海洋プラスチックごみの問題が世界的に提起されており、社員にも地球環境に対して意識向上を図る良い機会となりました」とコメントしています。
島根県の中山間地域、美郷町にある山興緑化では6月5日(土)に、社員45人が参加して町内3カ所で清掃や草刈りが行われました。このうち本社に隣接する県道では、7kmを歩きながら道路沿いのごみ拾いが行われました。
山興緑化は、公共工事や間伐で出た木材から、発電用燃料チップやたい肥などを製造していて、会社周辺は緑豊かな山に囲まれています。
一見すると美しい森も、道路沿いの茂みや側溝には、ペットボトルや空き缶、ビニール袋に入った弁当ガラ、なんとポリタンクや蛍光灯もあり、特に人家がない場所には、ごみがたくさん捨てられているということです。
河村健司社長は「草刈りをすると捨てられるごみの量も減ると思います。活動に人を巻き込んでいくのは大変ですが、自分たちがコツコツやることで活動の輪が広がって欲しい」と話しています。
2つの企業では、今後も環境問題に積極的に取り組んでいきたいとしてます。
世界中で増え続ける海洋ごみの問題。2050年にはプラスチックをはじめとする海洋ごみの量が、魚の量より多くなるともいわれています。
海洋ごみの約8割は、陸から川を伝って海に流れ出たものとされていて、すべての地域が連帯した海洋ごみ削減のアクションの広がりが求められています。