レポート
2021.07.20

『スポGOMI甲子園・島根大会』真夏の隠岐で熱い戦い! 

島根県在住の15~18歳の若者が3人1組のチームを結成し、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾って、その質と量をポイントで競う『スポGOMI甲子園・島根大会』が、7月17日(土)に隠岐の島町で開催されました。

全18チームが参加した島根大会。朝から真夏の太陽が照り付ける隠岐の島町塩の浜に54人の参加者が集まり、普段は静かな砂浜には活気が満ち溢れました。
競技がスタートすると、部活のユニフォームなどを身につけた参加者たちは、広い海岸に散らばり、ごみ拾いを開始!

前半戦では、収集時にごみの緻密な分別を可能にするオリジナルアイテムを携えて参加した「エコっ子ハム太郎」が、有利かと思われました。開催地の隠岐の島町からフェリーで約1時間を要する隠岐島前高校から出場した同チームには、優勝への強い意気込みが感じられます。

開催地に近い隠岐高校から出場した「隠岐高校卓球部D」は、ごみが集積していると見極めた場所を目指して長い距離を歩くという、他チームとは一線を画した戦いぶりを見せました。
終了時間になると同チームは、現場で拾った流木を担ぎ棒として、大量のごみを担いで集合地点に現れました。

集めたごみの重量と、ごみの種類でポイントを定めたルールで競われるスポGOMI甲子園。各チームが思い思いの作戦でごみ拾いに挑みましたが、結果「隠岐高校卓球部D」が、ごみ総量12.74kg/3253ポイントを獲得。準優勝の「隠岐高校ジオパーク探究A」に約700ポイント差をつけて優勝しました!

全国大会へ向けての意気込み

優勝した「隠岐高校卓球部D」は、ちょっぴりシャイな3人組です。
「スポGOMI甲子園に参加して、改めて海ごみの現状を知りました。今までにも増して、ごみに対して気を付けたいと思います。全国大会では、他の参加者の分までがんばりたいです」とコメントしています。

オリジナルアイテム賞「エコっ子ハム太郎」

参加チームが独自に考えて製作したごみ拾いアイテムを、機能性や斬新さ、デザインなどを審査して選ばれるオリジナルアイテム賞には「エコっ子ハム太郎」が選ばれました。
燃える・燃えない・ビン缶・ペットボトル・たばこの吸い殻と、きめ細やかな分別を可能にしながら、ソリのような台車に載せてごみを運ぶこのアイテムは、材料も廃品やリサイクル品で賄われていて、製作費ゼロ円!と、とことんエコにこだわっています。

スポGOMI甲子園を通じ、海洋ごみ問題解決へ! 

世界ユネスコ隠岐ジオパークにも認定され、エメラルドグリーンの海に囲まれた隠岐諸島は、ごみとは無縁のように思われますが、海流などの影響により海洋ごみがたくさん流れ付き、深刻な問題になっています。今回の会場となった風光明媚な塩の浜にも、たくさんのごみが流れ着きます。
参加者の一人は、「スポGOMI甲子園は、海洋ごみ問題全体から見れば小さな活動かもしれないが、大会を通じて海洋ごみ問題について考える人が増え、少しでも解決に繋がることを期待したい」と、感想を話しました。

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