日本さばけるプロジェクト実行委員会と海と日本プロジェクトinしまね実行委員会は、「オンラインさばける塾inしまね」を1月29日(日)に開催しました。
普段は県庁所在地の松江市で開催することが多い「さばける塾inしまね」ですが、島根県内各地の自宅から参加してもらおうとオンラインで開催。参加者は、フードコーディネーター西本敦子さんの指導でアジを三枚におろし、洋風アジフライを作りました。
また、島根のお魚クイズにも挑戦し、島根を代表する魚種やその特徴などについて学びました。
島根県内各地から6家族20人がオンラインで集合しました。フードコーディネーターの西本敦子さんからの指導を受けてアジをさばこうと、エプロンや三角巾を身に着け自宅キッチンにスタンバイし、やる気満々の参加者たち。まずは、ウオーミングアップと海の学びを兼ねて「島根のお魚クイズ」に挑戦しました。島根を代表するブランド魚「どんちっちアジ」や、県魚である「トビウオ」に関する3つの問題に、ほとんどの子供たちが正解し、地域の漁業に対する関心の高さを伺わせました。
さて、いよいよアジを三枚におろす体験です。魚をさばいた経験がある子供は1名だけで、ほとんどの子供たちにとって初めての体験でしたが、オンラインである良さは、講師の手元をアップで確認できること!子供たちは視線は真剣な眼差しで画面からさばき方を学び、保護者も手助けしながら、楽しく三枚おろしに挑戦した様子でした。家庭ごとに、ウロコ取り専用の道具を使ったり、アジの下に新聞を敷くなどの工夫が見られ、リアルのさばける塾にはないオンラインならではの工夫や気付きもありました。そして、30分の時間内にほとんどの家族が、アジ4匹をさばきました。
さばいたアジを使って「クリスピーアジフライチーズ風味」作りに挑戦するコーナーでは、衣の材料を一気に混ぜてアジにまとわせていくことで、手間がかからず手軽な作り方を西本講師が披露。講師のレクチャーに合わせ、参加者全員が同時進行でアジフライを作っていきました。次々と揚がっていく美味しそうなアジフライを早く食べたいと、待ちきれない期待感も、画面を通して共有できました。そして、自分で作ったアジフライを試食した子供たちは、オンラインでその出来栄えを表現しようと、ピースサインや親指を立てて「グッド」を表現したり、腕で大きな丸を作って美味しさを伝えました。
子供たちは最後に、さばける塾に参加した感想を発表し、「魚をさばくのは初めてだったけど楽しかった」「やりがいを感じた」などの感想が聞かれました。また保護者からは「料理に意欲が沸いた様子です」「子供がどんどん上達しました」などの感想が聞かれました。
オンラインさばける塾には、リアルさばける塾とは違った一体感や面白さがありました。講師はモニター越しに、各家庭の進行状況を把握することが出来、きめ細やかなフォローに繋がりました。また試食タイムでは、マヨネーズをトッピングする家族もあり、それを見た他の家族も真似をするなど参加者同士の交流もありました。
自分でさばいて作ったアジフライは、特別な思い出となったことでしょう。魚をさばく楽しさや達成感を感じた子供たち、これからも色々な魚をさばくことに挑戦してくれることを期待します。