近年ほとんど見かけることがなくなった幻のカニ「ハマガニ」が出雲市でみつかり、県内の汽水・淡水域に生息する生き物を紹介する「宍道湖自然館ゴビウス」(出雲市)で展示公開されています。
ハマガニは、10月下旬に出雲市内の川で生きたまま見つかりました。うす紫にオレンジの縁が入った特徴的なハサミを持ち、甲羅の幅は5センチ、足を合わせると約10センチの大きさです。
主に西日本の河口付近に生息し、かつては県内でも松江市の川などで見られたといいます。しかし川の護岸工事が進み巣穴を作ることが出来なくなったことなどから、今では目撃情報がほとんどなくなり、島根県の絶滅危惧種にも指定されています。
宍道湖自然館ゴビウスでは「幻のカニを通じて、自然環境の大切さを感じてもらいたい」としています。
宍道湖自然館ゴビウスHP(ハマガニの情報) http://www.gobius.jp/t_exhibit.html
※展示は生物の都合により終了する場合があります。ご了承ください。