隠岐の島町で去年の夏に1頭のアカウミガメが、漁網が絡まり瀕死の状態で保護されました。リブと名付けられたこのウミガメの右前足は壊死してしまいましたが、リハビリを経て今年の夏に隠岐の海へと戻りました。その軌跡を絵本で伝えようと、地域一丸となったプロジェクトが動き出し、クラウドファンディングでプロジェクトの支援金を募っています。
絵本制作の発起人である安部由起さんは地元ダイビングショップのインストラクターで、瀕死だったリブを一時的に保護しました。片足を失ったリブのような、人間の出したごみで傷つく生きものたちが少しでも減るようにと、絵本を作り子どもたちに読んでほしいと考えています。
リブのフンからはプラスチックごみが見つかるなど、海洋汚染の深刻さを島民に訴えかけました。リブの保護に携わった地域の人たちも、絵本を通して全国の子どもたちにも海の環境問題に関心を持ってもらい、キレイな海を守ることの大切さを未来に伝えようと、絵本プロジェクトに参加しています。
絵本は300冊の製作を予定していて、インターネットで個人から資金を募るクラウドファンディングで、制作費を集めています。完成した絵本は販売ではなく、県内の図書館や学校、全国各地の水族館などに寄贈する計画です。
今も大量に漂着し続ける海洋ごみ。リブの悲劇を繰り返さず、全ての海洋生物が安心して暮らせる美しく豊かな海を目指して!絵本完成予定の来年3月に向け、制作作業が進められています。
リブの絵本制作について詳しくは↓
https://camp-fire.jp/projects/view/489318?utm_campaign=489318&utm_medium=stepmail&utm_source=paid