『日本海&瀬戸内海 海の探検隊~2つの海で学ぶ海の多様性~』
7月24日(日)は、広島県呉市安浦町で、瀬戸内海の漁業を中心に学び、”探検任務”を完了しました!
海の違いと同じを体験し、幅広い視野を持った海の探検隊になろう!をコンセプトにしたこのイベントには、島根鳥取両県から小学5・6年生が参加。7月9日の日本海学習in島根県松江市を経て、23日から瀬戸内学習がスタート、この日は探検隊最後の学習が行われ、瀬戸内海の漁業を中心に学びました。
『おい、スター』?
まずはマガキの養殖です。広島県呉市はマガキ生産量日本一として知られています。この日は『おい、スター』をキャッチコピーに呉のカキをPRしている呉産かき振興協議会の協力のもと、かき養殖を様々な角度から学びました。
カキはホタテ貝で養殖すること。カキの卵は最初に住み着いた場所で一生を過ごすこと、そして水揚げ作業の見学では、ハサミで一太刀!一瞬の作業でした!
5秒でカキ剥き
熟練者のカキ剥き作業はわずか5秒の早業。探検隊は50秒くらいかかってようやく1つを剥くことができました。それでも初めてのお仕事体験に真剣そのもの。だんだんコツを掴んでできるようになりました。ポイントは貝柱を見つけてスパッと。
なぜ広島のカキ生産量は断然トップ!なのか?
なぜ広島のカキ生産量が全国の6割を超えるほど盛んなのか?探検隊は日本海との違いという視点からそのワケを学習しました。
中国四国地方、九州、紀伊半島に囲まれているため波が静かなことで筏養殖をしやすいこと、囲まれた海域であるため川から多くの栄養が海に流れてくることなどが理由で、何百年も前から始まった伝統的な”育てる漁業”だった。たしかに、日本海だと冬の偏西風や夏の台風襲来で海は大荒れになり、筏がすぐに壊れてしまうし、大陸と離れていて栄養も分散されてしまう。またマガキは塩分濃度が低い方を好む習性があり、川からの水が多く流れ込む瀬戸内海は塩分が薄まりやすいという特徴もある。様々な理由からマガキの養殖は日本海より瀬戸内海の方が適しているようです。
2つの海の多様性…そして次世代へ
日本海、瀬戸内海を体験した探検隊は2つの海の好きになったポイントや、次世代に引き継ぐために一人一人ができることを考えました。
探検隊の中から、次世代の海のリーダーが育っていくことを期待します。