海と日本プロジェクトinとっとり実行委員会と、海と日本プロジェクトinしまね実行委員会は、この夏、鳥取と島根の小学5・6年生40人が、海の体験学習で学んだ両県の海の特徴や特産品を全国に伝えるライブ配信「海と日本プロジェクトinとっとり・しまね 海のふるさと自慢」を開催しました。体験で学んだ山陰の海を伝えようと、両県の代表5人が工夫をこらしたプレゼンで山陰の海を発信しました。
鳥取チームは、境港で水揚げされるクロマグロについて、クイズや演劇などを交えて紹介。
一方、島根チームは、隠岐郡海士町のブランドイワガキ春香について、実験などを交えて発表しました。
また、配信を視聴する全国の子どもたちも一緒に学べるように、内容とリンクしたテキストのダウンロードを可能にし、寄せられた質問や感想を配信中に紹介するなど、視聴者と双方向の配信を目指しました。
子どもたちの発表はこちら⇒ https://youtu.be/GTOxkaG9oJw
まずは、なぜ山陰の海でおいしい魚がたくさん獲れるのかについて、実験を交えて発表しました。
鳥取チームは、たくさんの魚を運んでくる暖流と、魚のエサとなるプランクトンを豊富に含む寒流の流れを、水槽に再現。一方、島根チームは、イワガキの養殖に適した隠岐島前のカルデラ地形について、ココアなどを使った再現装置で説明しました。
体験学習を通して知ったイワガキとマグロの特徴の中から、島根チームはイワガキの海水浄化能力について発表。イワガキは、エサとなる植物性プランクトンを体内に取り込んで浄化することで、きれいな水を海に戻しています。なんと、1日で2Lのペットボトル約180本分の海水を浄化することを紹介しました。一方、鳥取チームは、常に泳ぎ続けているマグロは眠るのか?などマグロの不思議な生態についてクイズを出題、また、寿司ネタでも人気のトロなどマグロの部位について、模型を使って紹介しました。
山陰の海で獲れた魚介類が、どのようして食卓に届くのか?鳥取チームは、劇団マグロを結成し、漁師がマグロを獲り、セリ人や仲買人、卸業者を通して消費者に届くまでを再現しました。
島根チームが注目したのは、海産物の鮮度を保ったまま出荷することを可能にした特殊な凍結技術。消費地から遠い離島の海士町から、自慢の品を海外にも届ける工夫について紹介しました。
プレゼン大会も大詰めになり、いよいよイワガキとクロマグロのおいしい食べ方について紹介です。
島根チームは、生でもおいしいブランドイワガキ「春香」を贅沢にもカキフライに調理。同じ地域の特産品である海藻のアカモクが入った手作りタルタルソースを添え、地元ならではの調理法を紹介しました。
一方、鳥取チームは、漬けにしたマグロと錦糸卵、わさび菜などを、ゴマ入りの酢飯でサンドした斬新なマグロの食べ方を提案!ライスバーガー「寿司マグロバーガー」を紹介しました。
最後には、海を守るために自分たちができることを発表。鳥取チームは、「海の生き物がマイクロプラスチックによって死んしまう事もあるので、海や街のごみを拾って、出来るだけごみを出さないようにしたい」と発表。島根チームは、「ジュースを飲む時には、プラスチックではなく紙コップを選択する。また、再利用が可能な物や、海に優しい物をみんなが選べば、それを作る会社が増え、逆に海に悪影響のある商品は世の中から減ることに繋がる。一人一人の選択や行動が社会を変えると思う」と発表しました。
参加した子どもたちは、「家族や友達にもYouTubeに出演することを伝えて来ました。カメラがあって緊張したけど楽しかった」と、県を代表して発表した充実感を話しました。