オンラインと実体験を融合させ、自分たちの生活が海の環境に与える影響を学ぶ「水槽から見つめる未来の海プロジェクト」が、松江市で9月27日(日)に開催され、島根鳥取両県から小学生14人が参加しました。
この体験学習は、海と日本プロジェクトinしまね実行員会が、次世代を担う小学生に海洋環境を考えてもらおうと開催しました。
松江市美保関町七類の海岸に集合した子供たちは、胴長を着用して海へGO! 浅瀬にいるハゼやフグ、カニ、エビ、ヤドカリなど約10種類、100匹程の生き物を捕獲。子どもたちからは、「たくさんいる」「カニを素手で捕まえた」など歓声が上がりました。
また水温測定や簡易の水質検査を行って、濁りのない水質を確認。
取った生き物はTSKさんいん中央テレビに持ち込んで、詳しく種類を調べた後、生き物を採取したポイントの水温や塩分濃度、pH値を再現した水槽に入れて、魚や貝、甲殻類など様々な生き物が住みやすいように、石の配置なども工夫しました。
実はこの体験学習は、生き物を取って飼育するだけでなく、自分たちの生活が、水槽にどのような影響を与えるのかを、オンラインで学べるようになっていて、今後2か月間パソコンなどを使って、水槽の生き物とその環境を観察します。
また「ごみを分別した」「水を無駄に使った」などの行動をアプリから記録すると、水槽の水温や水質が維持されたり悪くなったりする仕組みで、島根の海を再現した水槽を通して、自分たちの生活が海に与える影響を学びます。
この仕組みは、AIやIoT技術を活用する環境系ベンチャー企業「イノカ」の技術を採用しています。
参加者は、次のワークショップが行われる1か月後まで、オンラインで水槽の様子を見守ります。