オンラインと実体験を融合させ、自分たちの生活が海の環境に与える影響を学ぶ「水槽から見つめる未来の海プロジェクト」のワークショップ2日目が開催されました。
今回は、海岸ごみの調査から、海の環境と自分たちの生活のかかわりを学びます。
前回のワークショップから約1か月経過しました。子どもたちは、島根の海を再現した水槽をオンラインで見守りながら、環境に関わる日々の行動をアプリに入力しています。
水槽とアプリは連動していて、環境にやさしい行動を入力すると水槽の環境維持につながり、環境に悪影響を及ぼす行動を入力すると、水槽の環境維持が難しくなる仕組みです。
子どもたちは、風呂水の節約や冷蔵庫の開け閉めの工夫など行動を発表。環境にやさしい行動を起こしたことにより、1ヶ月間で水槽の生き物は成長し、水槽の環境も良好に保たれています。
国内ごみ、外国ごみ、どっちが多い?
子どもたちは、海の環境と自分たちの生活のかかわりをさらに学ぶため、松江市の海岸で海ごみを調査。
拾ったごみの発生場所を、日本と日本海側3か国に分けてみました。
すると、約半分が国内ごみという結果に!
さらに、身近な生活ごみ、ペットボトル、漁具の3種類に分別してみると、生活から出たごみが一番多いという結果になりました。これらの多くは川から流れ出ているということです。
多くの川があり豊かな水に恵まれている日本。しかし人間の行動により、たくさんのごみが川を下って海に流れ込んでいるのです。
マイクロプラチックを回収しよう!
海岸の砂をトレーに入れて、その中の小さなプラスチックを取り除いてみました。
一生懸命目を凝らして、プラスチックを取り除いた砂。しかしその砂を水に入れてみると、マイクロプラスチックが、たくさん浮かび上がりました。
子どもたちは、自分たちの生活から発生したと思われるプラスチックが、海にあふれていることを実感したようです。
現代の生活からプラスチックをなくすことは不可能ですが、必ずしもプラスチックでなくてもよい物はあるはずです。
日常生活でよく目にするティーバッグ、箸、マドラー、これらは本体や包装にプラスチックが使われていますが、用途に合わせて天然素材とプラスチックを選ぶことができます。このような身近にあるものから考えて選んでいくことは、プラスチックの削減につながるのではないでしょうか。
今回の学びから、子どもたちの日々の行動はどう変化していくのか?オンラインと実体験を融合させた学びは、まだまだ続きます。