「一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ」が運営する「SPOGOMI WORLD CUP 2023」の日本国内予選大会「スポGOMI ワールドカップ 2023 島根STAGE」が6月17日(土)、出雲市多伎町のキララビーチで開催されました。出雲、松江、大田などに加え、岡山県などから計25チーム、75人が参加しました。
島根県内外から企業、団体、家族、友人などチームを結成し、園児からお年寄りまで幅広い年代の方が出場した島根STAGE。
舞台は真夏の暑さになった人気の海水浴場”キララビーチ”。1km以上に及ぶ海岸線で熱戦が繰り広げられました。波打ち際だけでなく、陸側の茂み、小さな川の河口、護岸ブロックの隙間など様々な場所を隈なく探し、ごみを拾い集めました。
優勝は「りくだよん。顔でかいよん。」チーム! 拾ったごみの総量は圧巻の40kg!
熱戦の末、優勝したのは幼馴染松江市在住20代3人組「りくだよん。顔でかいよん。」チーム、ごみ総量40.86kg/4936.2ポイントを獲得し、準優勝チームに約2900ポイントの大差をつけて優勝しました。
今年10月に東京都内で開催予定で、全国47都道府県の予選大会を勝ち抜いたチームが出場する全日本大会「スポGOMI ワールドカップ 2023 日本 STAGE」に進出し、11月に日本で開催予定で、日本を含め世界21カ国の代表が集う「スポGOMI ワールドカップ 2023」への出場を目指します。
インタビューでは「世界大会に出られるよう、島根代表として頑張りたい。大量のごみを拾えるように筋トレで強化してきた。ごみの量にポイントをおいて拾った。また空き缶の中にたばこの吸い殻が大量に入っていてポイントにも繋がった」とコメントしてくれました。日本 STAGEでも好成績が期待されます。
島根STAGEで集められたごみの総量はなんと!210.47kg
一見きれいに見える島根県内有数の人気海水浴場キララビーチ。しかし25チームが懸命にごみを探すと次から次へと海洋ごみが見つかりました。特に多かったのは護岸ブロックの隙間や、海岸土手の草むら周辺でした。ペットボトルや漁具、発泡スチロール等多くはプラスチックごみでした。ハングル文字や中国語の記載のあるペットボトルも散見された反面、国内由来のペットボトルも多く確認され、海外からの漂着ごみだけなく、国内のポイ捨て抑制の重要性を痛感させられる大会になりました。また、ごみの多くは海水浴場の周辺であり、”見えないエリア”のごみ拾いの必要性も感じられました。
「とても楽しかった」「また参加したい!」スポGOMIに魅了された参加者たち
開会式から競技、閉会式まで3時間に及んだ初大会は大盛況の内に幕を閉じました。参加者からは「また是非、参加したい」「良いことして良い汗がかけた」「初めて会った人たちともスポGOMIを通して繋がることができた」など多くの前向きな声が聞かれました。
スポGOMIは「スポーツ×ごみ拾い」の略で、3人1組のチームを結成し、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その量や種類に応じて与えられるポイントを競う日本発祥のスポーツです。
初開催となるスポGOMIの世界大会「スポGOMI ワールドカップ 2023」は、スポGOMIの国際的な普及を促進するとともに、国や世代を問わず海洋ごみの削減活動に参加いただく機会を創出し、海洋ごみ削減の世界的ムーブメントにつなげていくことを目的として、日本財団「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施するものです。