「一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーション」と「一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまね」は、3人1組のチームを結成した15~18歳の高校生たち全13チームが、制限時間の中で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競う『スポGOMI甲子園2023・島根県大会』を6月17日(土)に開催しました。
野球の強豪!開星高校野球部が”甲子園”切符を手に!
出雲市や松江市から7校、13チームが参加した島根県大会。大社、出雲西、出雲北陵、平田の地元出雲勢に加え、お隣の松江市から松江東、松江工業、開星も参戦しました。
舞台は人気の海水浴場キララビーチです。約300mのフィールドをごみ袋とトングを持って拾ったごみの量や質を競いました。
優勝争いを繰り広げたのは、松江工業建築都市工学科3年チームや開星高校野球部1年生の2チーム。開星高校野球部は昨年度の島根大会を制していて、2連覇に挑戦しました。
結果は、開星高校野球部1年生で結成した”チャンピオンズ”チーム!ごみ総量16.46kg/1760.5ポイントを獲得、ごみの総量は準優勝チームに11キロ以上の大差をつけました。準優勝チームは同じく開星野球部1年生の”ゴミ拾い球児”チーム。ごみ総量は5.23kgに留まったものの、ポイントの高いペットボトルをこの日最も多く集め、準優勝に輝きました。
優勝した”チャンピオンズ”チームは、全国優勝も目指して頑張りたいと意気込みを語りました。11月に東京で行われる全国大会でも好成績が期待されます。
島根県大会で集められたごみの総量68.86kg
スポGOMI甲子園の会場となったキララビーチは穏やかな波が打ち寄せる海岸ですが、海を浮遊してきた海洋ごみがあちこちに散乱し、せっかくの景観を台無しにしていました。
一見綺麗に見える海水浴場ですが、選手たちは目を凝らし小さなプラスチックごみを回収していきます。
さらに、ごみが溜まっている場所を次々に発見!砂浜に流れ込む川の河口や、草が生い茂る茂みです。ペットボトルやポリタンクなど大きなごみを見つけたチームが結果として上位になりました。
選手たちからは「日本のごみだけではなく、ハングル文字が書かれたごみも多い。海洋問題は海で繋がっていることを感じた」など、ごみの国籍に注目する声も聞かれました。
オリジナルアイテム賞は”社高jrc”チーム SDGsを表現
島根県立大社高校のJRCで結成されたこのチームは、段ボールを再利用し持ち運び可能なごみ箱を制作。
箱の側面にはSDGsを表現し「12つくる責任つかう責任」「14海の豊かさを守ろう」「11住み続けられるまちづくりを」をデザインしました。
選手たちは「特につくる責任つかう責任に思いを込めた。このキャッチフレーズが守られれば、海も綺麗になるはず」とアイテムに環境問題啓発への強い思いを込めていました。