一般財団法人 日本財団スポGOMI連盟と一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまねは、3人1組でチームを結成した島根県の高校生が、制限時間40分で規定エリアのごみを拾い、その質と量をポイントで競う『スポGOMI甲子園2025・島根県大会』を7月5日(土)に、出雲市多伎町のキララビーチで開催しました。
3年連続優勝中の開星高校に加え、スポGOMI常連校である出雲西、平田、大社、初出場の浜田水産高校など、19チームが参加した島根県大会。この日のキララビーチは、朝から真夏の太陽が照り付け、砂が舞い上がるほどの強い海風が吹きつけていました。部活のユニフォームなどを身につけた参加者たちは、風に吹かれながら海岸に散らばり、ごみを拾いをスタート。思い思いの作戦で熱心にごみを拾いました。40分間のごみ拾いの結果、開星高校(松江市)の野球部から出場した1年生チーム「TEAM BOSS(チーム ボス)」が優勝。拾ったごみの総量11.94kg/1752ポイントとなりました。2位の開星高校「執念」は、拾ったごみの総量6.7kg/1227ポイントとなりました。
今大会は、各チームが制作したオリジナルのごみ拾い道具「オリジナルアイテム」を携えて競技に臨んだチームが12チームと、島根県大会では過去最多になりました。
中でも出雲西高校(出雲市)は、出場した8チームすべてが、それぞれオリジナルアイテムを制作して参加しました。ごみを入れる背負子にペットボトルやラベルで派手なデコレーションを凝らした華やかなアイテムや、「スポゴミ」の文字をあしらった背負子。また初参加の浜田水産高校「チーム水高」は、1人がごみを背負い2人がごみ拾いに集中するためのアイテムを、水産高校ならではの発想や素材で制作しました。
審査の結果オリジナルアイテム賞には、出雲西高校「キムチたい焼き」が輝きました。ほとんどのチームが背負子タイプのアイテムを制作した中で、唯一引っ張って移動するタイプのアイテムを、身近な廃棄物を使って制作しました。
参加した19チームは、思い思いの作戦とアイテムで競技に望みました。キララビーチは海水浴シーズン真っ只中、一見すると清掃の行き届いた美しい砂浜に見えましたが、ごみを探しながら海岸を歩いていくと、草に隠れたごみや、砂に埋もれたごみやがたくさん見つかり、埋もれたごみを掘り出すと芋づる式に様々なごみが出てきました。
参加者からは、「この活動を後輩に引き継ぎたい」「ごみ拾いはネガティブはイメージもあるが、今回ごみ拾いの楽しさを知った」「ごみを減らすためにスポGOMI甲子園の活動を自身のSNSなどで発信したい」などの感想が聞かれました。
優勝した「TEAM BOSS」は、ポイントの高いごみを多く集める作戦と広範囲を歩いてのごみを探しで、優勝を勝ち取りました。開星高校野球部チームの優勝は4年連続です。
TEAM BOSSのメンバーは、「ペットボトルをたくさん拾えてよかった。自分たちは朝練習の後に、学校付近の道路で清掃活動を行っているので、今回の経験をいかしたい。そして、開星高校は全国大会に3回出場しているが、好成績を残せていないので、先輩を超える成績を目指して頑張りたい。」と、全国大会への意欲を燃やしています。
イベント名 | スポGOMI甲子園・島根県大会 |
参加人数 | 19チーム57人 |
日程 | 2025年7月5日(土) |
場所 | 出雲市多伎町・キララビーチ |
主催 | 一般財団法人日本財団スポGOMI連盟/一般社団法人海と日本プロジェクト in しまね |
協賛 | TSKさんいん中央テレビ |
協力 | 出雲市環境政策課/株式会社多伎振興/出雲市ポイ捨て禁止推進協議会/TSKエンタープライズDC㈱ |