レポート
2025.12.09

焼きサバ寿司を木次小学校5年生が調理体験!日本さばける塾 in しまね

一般社団法人 海のごちそう推進機構と、一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまねは、魚をさばき日本の豊かな海の食文化を継承する輪を広げる取組み「日本さばける塾 in しまね」を12月5日(金)に開催し、雲南市立木次小学校5年生の26人が参加しました。
日本さばける塾 in しまね」では、講師を務めた藤原智三さん(割烹・仕出し 田丸屋 代表取締役)の指導で、児童がサバの三枚おろしに挑戦し、雲南市木次町の郷土料理「焼きサバ寿司」を作りました。

なぜ中山間地域の木次で焼きサバが名物なのか?

参加した5年生26人は最初に、島根のサバ漁業と木次の焼きサバについて、担任の須山先生からお話しを聞きました。サバの漁獲量が全国でも上位を誇る島根県、昔からサバ漁が盛んです。中山間地域である雲南市木次町の辺りは、交通が不便だった時代に日本海で捕れた生魚が届く限界点とされた地域で、腐敗しやすいサバを更に山奥に届けるため、サバを丸ごと串に刺して焼き、保存性を高めたのが焼きサバです。木次町の周辺では、焼きサバや焼きサバ寿司が郷土料理として親しまれ、季節の行事とも結びついています。
講師の藤原さんからは、「焼きサバ寿司は残った焼きサバを余すことなく美味しく食べきるための料理で、昔は農作業の合間に食べられていた」というお話も聞きました。
そして児童たちは、サバの目利きについて指導を受けました。大きなサバを目の前に、目の透き通り具合やエラの色、魚体の張りなどから魚の鮮度を見分けることを教わりました。

悪戦苦闘の三枚おろし!

いよいよサバの三枚おろしに挑戦です。講師の実演を食い入るように見つめた児童たちは、グループに分かれてサバの三枚おろしに挑戦しました。大きなサバに串を打ち、丸ごとグリルで焼くのが”木次の焼きサバ”ですが、今回は家庭でもできる作り方として、サバを三枚におろしてフライパンで焼きました。
簡単そうに見えた三枚おろしですが、なかなか上手くできません。中骨に身が多く残ってしまったり、骨抜きを使っているうちに身がボロボロになったりして、どんどん時間が過ぎてしまいました。

細かくほぐしたサバと季節の具材を入れて完成!

悪戦苦闘の末、なんとか三枚おろしが終了。ここからはスピードアップして調理が進められていきました。油を引いたフライパンでサバを焼いた後に、身を細かくほぐし酢飯と混ぜ合わせていきます。この季節に使われる具として、シイタケの煮しめ、油揚げ、かまぼこが入りました。最後に錦糸卵を飾って、焼きサバ寿司が完成しました。
春には山菜やタケノコが混ぜ込まれるなど、季節の食材を入れるのが基本の焼きサバ寿司ということです。

具沢山の焼きサバ寿司は最高!

いよいよ試食タイム。酢飯に対してサバが多かったため、サバの身が残る予定でしたが、自分たちでがんばって作ったほぐし身を余すことなく混ぜ込みました。なのでとても具沢山。酢飯との相性も抜群で、サバの旨みが口いっぱいに広がり、あっという間に完食です。「うんまい!」「最高!」「俺たちやり切った!」など美味しさと充実感に溢れた声があちこちから響きました。
児童からは「さばくのは難しかったけど、おもしろかったしためになった」「内臓を取ったりして最初は気持ち悪いと思ったけど、おいしくできてよかった」「また作ってみたい」などの感想が聞かれました。

講師を務めた藤原さんは「三枚おろしには苦戦していたが、こんなに上手に出来上がるとは思わなかった。焼きサバや焼きサバ寿司は木次のソウルフードなので、この郷土料理を先々にも伝えてほしい。そして魚をさばけるようになると料理が楽しくなるので、色々な魚をさばいてほしい」と話しています。

イベント詳細

イベント名日本さばける塾 in しまね「木次の焼きサバ寿司作り」
参加人数26人
日程2025年12月5日(金)
場所雲南市立木次小学校
主催一般社団法人 海のごちそう推進機構/一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまね
協力割烹・仕出し 田丸屋
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