一般社団法人海と日本プロジェクトinしまねは、松江市環境エネルギー課、県立松江東高校と連携し、2023年12月2日(土)に「秘境の海洋ごみ調査隊」と題した海岸のごみ調査を開催しました。
その結果が12月19日(火)に、松江東高校の「総合的な探究の時間」の発表会「MATSUE探究 成果発表会」で発表されました。
海岸のごみ調査では
松江東高校JRC部の生徒と松江市職員、地域住民が参加して、日本ジオパークに認定されるエリアの松江市美保関町諸喰の海岸で12月2日(土)に、漂着ごみの回収と調査が行われました。
10m四方のエリアで、15分間無作為にごみを拾い、島根県の調査票に沿って、プラスチック、発泡スチロール、金属、ゴムなど9種類に分別。プラスチック類はさらに細かく、ペットボトル、漁具、レジ袋など9種類に分類しました。そして国内、韓国、中国、ロシア、その他と分類した後、個数を数え、重さも測り記録しました。
調査活動に参加した松江東高校の生徒6名は、結果を学校に持ち帰りまとめ、国別、種類別では「国内の家庭ごみ」が多い結果となりました。
量では「①プラスチック断片類、②発砲スチロール、③紐類」となりました。
松江市美保関町諸喰の海岸ごみの調査については、「松江の海ゴミを減らそう」「海ゴミを拾って、海をきれいにして紹介する」を探究テーマとした2チームから発表がありました。
「松江の海ゴミを減らそう」チームは、「海洋ごみ問題は島根県や松江市だけではなく世界が取り組んでいかないといけない問題である。活動場所や拾ったごみの処理方法など、考えることが多くあり、自分たちだけで活動を行うのは難しい面があったが、行政や自治会などの協力で実施することができた。分別してみて、国内の家庭ごみが多いことに気付いた。ごみを出さないこと、捨てないことが大事で、普段の小さな心掛け「レジ袋を使わない、ごみの分別、ポイ捨てしない」など、日々の心がけが大切だと思う。」と発表しています。
「海ゴミを拾って、海をきれいにして紹介する」チームは、「世界規模で海洋ごみが増え続けている現状に注目してこの探求分野を選んだ。海洋ごみ調査の結果を、実際のごみや写真で紹介することにより、自分たちがしないといけないこと、きれいな海を守っていく気持ちを啓発する。国内外からごみが漂着しているが、あきらかに国内のごみが目立ち、ポイ捨てが多いと感じた。この探求を行い、次の生徒や多くの方に伝えたいことは、ごみを拾うということはもちろん大切だが、ごみを捨てないことが大切で、啓発活動により、多くの方に地球環境、海洋ごみ問題の深刻な現状を知ってもらいたい。」と発表しています。
MATSUE探究 成果発表会(島根県立松江東高校)
日 時 2023年12月19日(火)9時20分〜15時30分
開催場所 くにびきメッセ(島根県松江市学園南1丁目)