浜田市の松原小学校5年生22人が9月18日に、北前船の寄港地として日本遺産に認定されている浜田市の外ノ浦や、その資料を展示する浜田城資料館などで、北前船が地域にもたらした発展や歴史について学びました。
この体験学習は、北前船交流拡大機構が海と日本プロジェクトの活動として展開する「日本遺産の誇りでつなぐ海洋教育連携事業」の一環で、北前船の寄港地から全国16エリアの小学生が学んでいます。
浜田城資料館で北前船の模型を目にした児童たちは、風で動いた船の構造に興味津々。また松原小学校に近い外ノ浦では、港に適した地形や、寄港地として栄えた街並みを見学しました。
浜田は古くから国内外との交易が盛んで、今も島根県の代表的な港として、海と密接に関わっています。
児童からは、「 浜田が北前船で発展したことを知り、地元の海を深く知りたいと思った」「日本遺産に認定されている外ノ浦を、誇らしく思う」と、地元の歴史に関心が高まった様子です。
講師を務めた浜田市教育委員会の小松真人さんは、「子どもたちは、真剣に学んで積極的に質問をしてくれた。現在の浜田との歴史的なつながりも学んでほしい」と話しています。
児童たちは今後、浜田市の水産業や国際貿易港としての役割を学びます。
また学んだことを生かして、地元の海の魅力を発信する、ふるさと納税品の開発に取り組む予定です。