出雲市斐川町にある出雲村田製作所と島根島津、島根富士通の若手から中堅の社員で構成される3社共同SDGs活動グループが6月29日(木)に、出雲市の海岸に設置する「ちょいスマ拾い箱」の制作状況について、飯塚出雲市長に発表しました。
立地が近い3社は、協力して地域に貢献しようと1年ほど前にグループを立ち上げています。
出雲市と海と日本プロジェクトinしまねが連携して2022年から取り組む「神々の国出雲 海ごみゼロプロジェクト」の一環として、出雲市環境政策課から同グループに「ちょいスマ拾い箱」制作の打診があり、取り組みが始まりました。
「拾い箱」は一般的なごみ箱とは異なり、自主的なごみ拾い活動を促し、一人一人が拾ったごみを回収するための専用の箱です。「ちょいスマ拾い箱」は、“ちょっとスマートな拾い箱“という意味で、現地で確認しなくても、遠隔地からごみの入り具合が確認でき、また、ごみが満杯になったことを知らせる仕組みが搭載されていて、データを元に出雲市がごみの回収を行います。
島根富士通のPC技術、出雲村田製作所の見える化センサー、島根島津の板金や溶接など、3社の強みを結集した取り組みで、拾い箱の製作作業には出雲工業高校も参加します。
発表を受けた飯塚出雲市長は、「高校生や出雲市も参加する産学官連携の取り組みに期待している、高校生のインターンシップとしても良い取り組みだ」と今後の展開に期待を寄せました。
ちょいスマ拾い箱は、9月頃まで製作が続けられ、秋に開催予定の「いずも産業未来博」でお披露目された後、出雲市多伎町のキララビーチに設置される予定です。
メンバーのうち3人は、海洋ごみの現状を知ろうと、6月17日(土)に「ちょいスマ拾い箱」を設置する予定のキララビーチで開催された「スポGOMIワールドカップ島根STAGE」に参加しています。