離島で学ぶ海の未来 隠岐の島発見隊
7/30日から2泊3日の行程で行われました。
今年の舞台は、隠岐諸島最大の島、隠岐の島町。
総勢24名の子供探検隊員と海を感じ、海を考える3日間となりました。
滝の上部の方が前にせり出す、いわゆる、オーバーハングの滝「壇鏡の滝」
滝の下半分は柔らかい地層、その上にかたい地層が乗り層をつくっています。
その滝に全体に雨風にさらされると、下の柔らかい層が先にどんどん削られていきました。
上のかたい層は下側ほど削られず残るので、結果、上部がせり出したオーバーハングになります。
約550万年前の火山活動によって2つの地層が積みあげられた名残が今、オーバーハングの滝として見ることが出来ます。隠岐が火山で出来た島であることを実感することが出来ます。
隠岐の島でしか確認されていない、固有の小型サンショウウオ「オキサンショウウオ」・
小型のサンショウウオは幼生の生息する環境によって流水性と止水性の2つのグループに分けられます。
オキサンショウウオの場合は、流れの速い渓流に棲んでいるので、流水性かと思いきや、止水性の特性を併せ持っているのです。
遺伝子の調査で、渓流に棲むタイプのサンショウウオが池などに棲むタイプに進化をし、その後、また渓流の環境に棲むようになったため、渓流のタイプに逆戻りの進化をしていると考えられています。
逆に進化をした生物は世界でも珍しく、生物進化を考える上でも重要な生物です。
もちろん、きれいな水のある環境に住み、生物の特殊な進化を物語る貴重な生き物です。
何万年単位の進化の過程をこうした生き物が今を生きる私たちに教えてくれます。
美しい水環境とともに大切に守っていきたいですね。
こんなにも考えたことはない!というくらい海のことを考えた3日間。
島から戻り修了式が行われました。。
「楽しかった!」ほとんどのメンバーがそう話してくれましたが、
「楽しかった」の先に何を感じ、思うのか・・・。
海の〝今〟を知ったその先、これからどんな行動、発信をしていくのか、
海洋環境保護の世代別リーダーとして、今年の探検隊メンバー期待したいです。