レポート
2018.08.18

隠岐 西ノ島町のシャーラ船送り

島根県の離島、隠岐郡西ノ島町のシャーラ船送りは、100年以上続く伝統的なお盆の行事です。今年はあいにくの雨に見舞われましたが、岸壁ではたくさんの人たちが、先祖の霊を見送りました。

雨に見舞われる中 先祖の霊を見送り

  1. 雨で色紙が濡れ落ちた

西ノ島町では、お盆最終日16日の朝に、シャーラ船に乗った先祖の精霊が浄土へと旅立って行くと言われています。シャーラ船とは精霊流しの船で、精霊船がなまってシャーラ船となったと言われています。

西ノ島町の各地区では、8月上旬からたくさんの人が携わって船が作られます。骨組みは竹や木、船体にはワラが使われ、帆には色紙で作られた無数の盆旗が結び付けられています。

 

 

  1. 浦郷のシャーラ船(去年)
  2. 岸壁では大勢が見送る(去年)

当日の朝「チリン、チリン」と音が鳴り御詠歌が流れ、地元の人や帰省客たちが見送る中、お盆に迎えた先祖の精霊を乗せたシャーラ船は曳航されます。地区の人たちは漁船などで伴走し、2~3km沖合に導かれて海に流されていきます。

西ノ島町観光定住課の福間さんは「雨のシャーラ船送りは珍しく、帆が濡れてしまって大変でしたが、心のこもった盆の伝統行事として、無事に見送ることができました。雨の中のシャーラ船送りは、私にとって初めてでしたが、帆が濡れて外れる中でも見送ることができ、ホッとしました」と伝えてくれました。

 

  1. 船越のシャーラ船(去年)

この行事は現在、西ノ島町の夏の風物詩となっており、毎年たくさんの見物客で賑わいます。

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