写し出されている美しい貝は1mmにも満たない小さな小さな微小貝です。微小貝とは大きさが約1cm以下の小さな貝の総称で、汚染のないキレイな海岸で見つけることができるといいます。この貝はすべて大田市仁摩町の琴ケ浜で拾われたものです。
琴ケ浜は、歩くとキュッキュと砂が鳴る「鳴り砂」の浜としても知られていて、去年、国の天然記念物に指定されました。
「琴ケ浜の鳴り砂を守る会」の松井会長によると「鳴り砂は茶碗1杯の砂に、耳かき1杯の不純物が入ると鳴らなくなる」といいます。また雨や湿り気でも鳴らないというデリケートなものです。
かつては全国各地に鳴り砂の浜があったといいますが、海岸の汚染や開発などにより減少し、残っているのは30か所ほどといわれています。
琴ケ浜の鳴り砂を守る会は25年ほど前に結成され、浜の清掃を続けています。松井さんは「100年後も砂が鳴るようにしたい」と意気込みます。
琴ケ浜の自然を守ろうと地域の若者も立ち上がっています。今年で3回目となる、ゴミ拾いとコンサートが一体となった「鳴り砂海岸 夕暮れコンサートin琴ケ浜」。浜で拾ったゴミが入場券となる無料の音楽イベントで、鳴り砂海岸の環境保全に興味を持ってもらおうと地元有志が企画し、9月8日(土)に開催されます。
ゴミを拾ってキレイにした砂浜で、波の音と音楽と夕景、ゆっくりと贅沢な時間が流れるイベントとなりそうです。
問い合わせ/馬路まちづくりセンターTEL0854-88-9070
イベント名 | あなたの拾ったゴミが入場券! 鳴り砂海岸夕暮れコンサートin琴ケ浜 |
日程 | 9月8日(土) 海岸清掃16:00~ ライブ17:00~ 屋台15:00~(雨天中止) |
場所 | 大田市仁摩町馬路(琴ケ浜) |
主催 | 琴ケ浜サンセットライブ実行委員会 |