宍道湖特産のシジミや水辺の環境に感心を持ってもらおうと、10月14日に小学生を対象としたシジミ漁体験が行われ、松江市などから11人が参加しました。
この体験は、豊かな海を未来に残す取り組みを進める「海と日本プロジェクト」の一環で、海や水辺の環境、水産物への理解を深めてもらうことを目的とする体験イベント「海のお仕事図鑑」の活動です。
この日、朝方まで降っていた雨は止み、風もなく体験には最高のコンディションに恵まれました。2隻の漁船に乗って宍道湖の漁場に到着した子供たちは、漁師さんの指導を受けながら漁に挑戦!約8mの棒の先にカゴを付けた「ジョレン」という道具を使って湖底のシジミを採りますが、ジョレンの重さはなんと18kg。みんなで力を合わせ、40分ほどかけて約12kgのシジミを採りました。
また船の上では「通し」という大きさを選別する道具を使って1㎝以下のシジミをふるいにかけ、湖に返す作業も体験しました。
シジミの選別作業にも挑戦。シジミをひとつひとつ地面に落として、その音から良いシジミと悪いシジミを選別。みんなで協力して最後までやり遂げました。
体験後の感想発表では、「シジミは網で採ると思っていたので驚いた」「作業の大変さがわかった。体験を通して、海や川など自然を大切にしようという気持ちが大きくなった」などの感想が聞かれました。
子どもたちを指導した漁師の野津修平さんは「安全の問題などから、子供たちだけで水辺に近づくことが、ほとんどなくなっている。今回の体験を通して季節を肌で感じたり、水辺に生きる生き物について考えてもらえると嬉しい。」と話してくれました。
全国では44地域の小学生が、海や水産業に関わる様々な仕事を体験しています。子どもたちの体験レポートは今後、海と日本プロジェクトのHPで「海のお仕事図鑑」として発表されます。