歩くと”キュッキュッ”と琴のように砂浜が鳴る「鳴り砂」で知られる島根県大田市の琴ケ浜で、このほどユニークな仕組みのコンサートが開かれました。
コンサートの入場券は、なんと海岸で拾ったゴミなのです!環境美化の協力と砂浜の保全に興味を持ってもらいたいと、地元の若者を中心とした有志が去年に続き企画。会場となった琴ケ浜には地元の飲食店による屋台も出店して、約300人が訪れました。コンサートは午後5時に開始。夕日を背にした浜辺のステージで、地元で活動するバンドや太鼓のグループが演奏を披露し、大勢の家族連れなどが演奏を楽しみました。琴ケ浜を雄大な自然のステージとして楽しむことで、地区内外の人に愛着を深めてもらい、次世代に受け継ぎます。琴ケ浜の砂は石英を多く含み、こすれ合うことで音が出ます。砂浜が汚れて不純物が混ざると、琴ケ浜の砂は鳴らなくなるといいます。
実行委員会では今後もイベントを継続し、美しい砂浜を守っていきたいと話しています。清掃とコンサートを組み合わせることで参加しやすく、海辺の様々な楽しみ方を教えてくれる機会となったようです。
(写真提供/琴ケ浜サンセットライブ実行委員会)