島根県邑南町で23日、県内全11町村の首長が集まり、しまねオーシャンズ11がキックオフしました。
海や川などの豊かな水環境を地域の財産として捉え、その魅力を全国に発信していきます。
しまねオーシャンズ11は、島根県内全11の町村で組織します。
島根県内の11の町村は大きく3つのエリアにわけることができます。
一つは、中国山地の山間部にある町々です。近年、自然環境を見つめなおす、エコツーリズムの拡大と共に注目されています。豊かな森が豊かな水を育み、雨水が豊かな森を育てています。
二つ目は、もう一つは隠岐諸島にある4町村です。対馬海流とリマン海流がぶつかることで、プランクトンや栄養分に恵まれた豊かな海です。
もう一つは、島根県西部にある日本一の清流高津川が流れる地域です。清流が育むアユは長く地域の生活を支え、生活の一部となっているほか、
文化的に古くより流域の人々の暮らしは川とともにありました。
こうして東西に長く、離島もあわせ持つ島根県内の11町村ですが、いずれも海や川など豊かな水環境を持っています。
この豊かな水環境を未来へ残していかなければいけないことは、誰もが思うことでありますが、
県内11町村の多くは人口減少、少子高齢化などの課題を抱え、厳しい財政状況の中、日々、地域の生き残りをかけて智恵をしぼり戦っています。
人の暮らしがなくなることは、地域の自然環境や文化を維持していくことが困難になっていくことも意味します。
11町村でつくるしまねオーシャンズ11は、この田舎にある豊かな水を中心とした環境を地域の財産ととらえ、
ふるさとの未来を担う子供達が活用方法を考える機会を創出することを目的にしています。
ふるさとの地域の財産である海川の環境を活用することは、地域の存続にも寄与することだと考えています。
地域の子ども達が自分たちの暮らす地域の環境を見つめなおし、それを広く発信していくまで、活動を深めていこうと思います。