海と日本プロジェクトの一環として、島根県11町村の森や海、川の魅力を見つめ直す「しまねオーシャンズ11」島根県飯南町で「島根の森と水わくわく教室」の2日目が、8月17日に飯南町で開催されました。今回は、森のワークショップから海の豊かさ考えます。
まずは前回の学びをおさらい。前回は一本の川を上流から海まで観察しながらたどり、豊かな海づくりには豊かな森づくりが欠かせない事、また上流で発生した排水やごみも川の流れとともに、海に流れ出ることを学んでいます。感想を発表した6年生、しっかりとこの事を学び取っていました。
さあいよいよワークショップ開始!豊かな森を育むには、人間が森を利用することも大切。木を使ったモノづくりから、森と人の関わり方を考えます。まずは間伐材を使っての紙づくり。
木の繊維をたたいてみたり違う種類をまぜてみたり、昔ながらの紙づくりを体験しました。
木の種類などによって色や性質、用途が変わってくることもわかりました。
続いては、中山間地域で問題となっている竹がテーマです。竹はいろんなことに利用できる材料ですが、今回は竹を器として使い、米粉のケーキを作りました。
作った生地を竹筒に入れて、炭火に掛けて20分ほど焼き上げると、ふんわりとしたケーキの出来上がり。ほんのりとした甘さで、もちもち感のある食感です。
ケーキとともに飲むお茶は、飯南町に多く自生しているクロモジを煮出して作りました。楊枝などとして利用されているクロモジのお茶について「香りがすごい紅茶みたい、ちょっと苦い」と様々な感想。子供たちは、木が飲み物にもなる事に驚いていました。
紙漉きやケーキ作りからわかってきたことは、昔の人は現在よりも森を利用していたことでした。
紙や器、飲み物までを身近にある木から作りだし、人が森を利用することで健全な森が保たれ、それにより豊かな川や海も育まれていたことがわかりました。
木を使ったモノづくりから森と人の関わり方を考えた1日の最後に、自分で漉いた紙のカードに森や海へのメッセージを込めました。
豊かな森や水を育むために、私たちに出来ることは何か?2日間の学びから考えたメッセージがたくさん書き込ました。