島根県内11町村の海や水の魅力を見つめ直す「しまねオーシャンズ11」
隠岐の島町、西ノ島町、海士町、知夫村の子どもたちを対象にした、海の自然楽校が開催されました。
全3回に渡って行われる、隠岐諸島の海の魅力を見つける「海の自然楽校」の第1回目の様子です。
日本海に浮かぶ隠岐諸島の海を考える上で欠かせないのが〝海流〟です。
対馬暖流の影響を強く受けた生態系を持っています。
子どもたちは、最初に「なぜ海洋に流れが出来るのか」を実験で学びます。
水温の高い南の海と水温の低い北の海を水槽の中で再現し、色のついたインクを垂らしてその動きを見ます。
温度の高い水は海面近くに上がり、水温の低い方に流れ出します。
この海流の基本的な原理を子どもたちが実験で再現しました。
子どもたちは、島にある二つの磯に向かい、生き物や生き物が暮らしている環境を観察。
2カ所の違いを探しました。
大きな違いは、〝海藻〟があるかないか。子どもたちもこの違いにはすぐに気づいたようです。
生息している生き物もそれぞれに特徴がありましたが、その違いは、海藻があるかないかが影響しているようです。
海藻がなくなることは「磯焼け」「海の砂漠化」などと呼ばれています。
「磯焼け」の原因は、温暖化に伴う水温の上昇と言われていて、同じ島の磯でも海流の影響によって水温の差があり、
磯焼けしている場所とそうでない場所があるようです。
この2カ所を比較することで、よりはっきりと「磯焼け」の状況を確認することができました。
海藻がなくなるとアワビやサザエなどがとれなくなるなど、生き物が暮らしにくくなるようです。
なぜでしょうか?
次回の「海の自然楽校」は8/9(金)。
海藻の持つ不思議な力を勉強します。
イベント名 | 海の自然楽校 第2回 |
参加人数 | 15名 |
日程 | 8月9日(金) |
場所 | 島根県隠岐郡海士町 |
主催 | しまねオーシャンズ11実行委員会 |
協力 | NPO法人 隠岐しぜんむら |