レポート
2019.08.05

しまねオーシャンズ11 隠岐編

島根県内11町村の海や水の魅力を見つめ直す「しまねオーシャンズ11」

隠岐の島町、西ノ島町、海士町、知夫村の子どもたちを対象にした、海の自然楽校が開催されました。

全3回に渡って行われる、隠岐諸島の海の魅力を見つける「海の自然楽校」の第1回目の様子です。

 

 

隠岐の海をつくる〝海流〟

  1. 海流をつくる実験
  2. 冷たい海と暖かい海を再現
  3. 水にインクをつけて観察

日本海に浮かぶ隠岐諸島の海を考える上で欠かせないのが〝海流〟です。

対馬暖流の影響を強く受けた生態系を持っています。

子どもたちは、最初に「なぜ海洋に流れが出来るのか」を実験で学びます。

水温の高い南の海と水温の低い北の海を水槽の中で再現し、色のついたインクを垂らしてその動きを見ます。

温度の高い水は海面近くに上がり、水温の低い方に流れ出します。

この海流の基本的な原理を子どもたちが実験で再現しました。

2つの磯を観察 違いは??

  1. 磯の観察
  2. 箱めがねを使って、生き物が住む環境も観察
  3. 貝の仲間がたくさんいました

子どもたちは、島にある二つの磯に向かい、生き物や生き物が暮らしている環境を観察。

2カ所の違いを探しました。

大きな違いは、〝海藻〟があるかないか。子どもたちもこの違いにはすぐに気づいたようです。

生息している生き物もそれぞれに特徴がありましたが、その違いは、海藻があるかないかが影響しているようです。

海藻がなくなることは「磯焼け」「海の砂漠化」などと呼ばれています。

「磯焼け」の原因は、温暖化に伴う水温の上昇と言われていて、同じ島の磯でも海流の影響によって水温の差があり、

磯焼けしている場所とそうでない場所があるようです。

この2カ所を比較することで、よりはっきりと「磯焼け」の状況を確認することができました。

次回は8/9 海藻の不思議を探ります

  1. 観察のまとめ
  2. 海流と磯の場所を地図に記入
  3. 記録することも大切な学習

海藻がなくなるとアワビやサザエなどがとれなくなるなど、生き物が暮らしにくくなるようです。

なぜでしょうか?

次回の「海の自然楽校」は8/9(金)。

海藻の持つ不思議な力を勉強します。

イベント詳細

イベント名海の自然楽校 第2回
参加人数15名
日程8月9日(金)
場所島根県隠岐郡海士町
主催しまねオーシャンズ11実行委員会
協力NPO法人 隠岐しぜんむら
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