去年“恋する灯台”に認定された出雲市の出雲日御碕灯台。島根半島の西端にある灯台は、出雲大社から車で約20分に位置します。世界の歴史的灯台百選にも選ばれた日本を代表する灯台で、日本遺産「日の沈む聖地出雲」に認定された夕日観賞スポットにもなっています。
柱状節理が連なる海岸
灯台への散策路沿いに進むと“東洋一の灯台”といわれる風格ある姿が目に飛び込んできます。明治３６年に設置され、高さは４３.６５ｍと日本一の高さを誇り、日本海を背景にそびえ立っています。
岬には「出雲松島」と呼ばれる松林に囲まれた遊歩道が整備され、周りには流出した溶岩が割れてできた柱状節理が連なります。パワフルな自然の造形を背景にした灯台は必見です。
夜を守る日御碕神社
日御碕神社
夕暮れの経島
経島での神事
遊歩道を歩いて港の方へ向かうと、出雲大社の祖神（おやがみ）さまとして崇敬を集める日御碕神社が見えてきます。「日沉宮（ひしずみのみや）」と「神の宮」という二社からなり、日沉宮の御祭神は天照大神です。伊勢神宮が昼を守るのに対し、日御碕神社は“夜を守る神社“とされています。日の出の太陽に象徴される天照大神ですが、この地域では日の入りの象徴となっています。
近くの海岸に浮かぶ経島は、日御碕神社の神職以外の立ち入りが禁止されている神聖な場所です。夕日に染まる経島の景色には厳かな空気が漂います。
新鮮な海の幸
灯台へ向かう散策路にはお土産店や食事処が点在していて、店先ではサザエやイカが焼かれ、醤油を焦がした香ばしい匂いが食欲をそそります。
海の幸が豊富な日御碕でのランチは、種類豊富な海鮮丼もおススメ。商店街の食事処で味わえます。地元で水揚げされた魚介類を使ったどんぶりは、新鮮なネタがたっぷりと盛りつけられています。
日が沈む聖地出雲
日御碕は日本遺産「日の沈む聖地出雲」に認定された絶好の夕日鑑賞スポットで、灯台が夕日に包まれる景色は、昼間とはまた違う美しさがあります。
９月１５日(土)には夕日のコンサートと灯台のライトアップ・イルミネーションが開催されます。コンサートとライトアップで、幻想的な時間が過ごせそうです。１５日(土)は、出雲日御碕灯台へ！
夕日のコンサート 開演16：00 場所/出雲日御碕灯台構内
チケット問合せ◇出雲観光協会TEL0853-53-2112◇日御碕コミュニティセンターTEL0853-54-5443
日御碕灯台ライトアップ20：00〜21：00（雨天の場合は中止の可能性）
