顔が黒くなるほど御利益あり「墨つけとんど」

海と日本プロジェクトinしまね

にぎやかな新年の神事

  1. 海辺に立てられた神木
  2. 墨付け役の女性も真っ黒
  3. みこしが地区を練り歩く

正月も終わり、しめ飾りや書初めを焼く「とんど」の季節です。島根県の海岸部には、昔ながらの特色ある
とんどが伝えられています。
1月7日にあった松江市美保関町片江地区の「墨つけとんど」は、顔に墨を塗って一年間の無病息災を願う
ユニークなものです。
この日、海辺には大漁旗やカラーテープで飾られた約20mの神木(とんど)が立てられ、みこし行列が「チョーサダ、チョーサダ」と気勢を上げて練り歩きました。一番の呼びものは地区の女性がお神酒で溶いた墨を、だれかれなしに付けて回る「墨付け」です。みこし行列の人、住民、見物客、みんな顔を黒く塗られ、
普段は静かな海辺の町が笑い声に包まれました。墨を付けられると1年間は風邪をひかず、海難にも遭わないと言われ、墨は多く付くほど御利益があるとされます。
使われる墨は、以前は風呂やかまどのすすを集めたものでしたが、近年は木炭の粉や墨汁に代わっていると
いうことです。行事は後日行われるとんど焼きでしめくくられます。
この地区で約250年も続くとんどですが、近年は人口減少のため担い手が不足していいて、行事のために里帰りした住民などによって支えられています。松江市の中心部から里帰りした女性は、これからも伝統を守ってほしいと話していました。

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